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車検切れの車を合法的に廃車する方法と注意点

車検が切れた車は違法な存在。しかし適切な手続きを踏めば安全に廃車できます。一時抹消と永久抹消の違い、自分で手続きする場合と業者に依頼する場合の費用の違い、ローン残債や相続時の対処法など、車検切れの車を合法的に廃車する完全ガイドです。

はじめに

車検が切れた車は、その状態のままだと違法な存在となります。しかし、適切な手続きを踏めば、廃車にすることができます。この記事では、車検切れの車を安全かつ合法的に廃車する方法について、詳しく解説していきます。廃車の手順や必要な書類、費用など、知っておくべき重要なポイントを紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

廃車の方法

車検切れの車を廃車にする方法は大きく分けて2つあります。ひとつは一時抹消登録、もうひとつが永久抹消登録です。それぞれの違いや手続き方法について、具体的に見ていきましょう。

一時抹消登録

一時抹消登録とは、一時的に車を使用しない状態にするための手続きです。将来的に車を復活させる可能性がある場合に選択します。手続きは比較的簡単で、車検証やナンバープレートを運輸支局に提出するだけで済みます。

一時抹消登録のメリットは、再度車検を受ければ使用可能になる点です。また、自動車税の課税義務が一時的に免除されるため、経済的な負担が軽減されます。ただし、長期間放置すると強制的に永久抹消となる可能性があるので注意が必要です。

永久抹消登録

永久抹消登録は、その車両を二度と使用しない前提での廃車手続きです。一時抹消から完全に移行する場合や、事故や故障で修理が困難な状況の場合に選択されます。

永久抹消登録には、運輸支局への書類提出が義務付けられています。自動車検査証、リサイクル券、実印、印鑑証明書などを揃える必要があります。手続き自体は簡単ですが、これらの書類の準備が大変な場合もあります。

廃車買取業者に依頼する

廃車手続きは自分で行うよりも、廃車買取業者に依頼する方が手間が格段に省けます。専門業者なので、手続きはスムーズに進み、わずらわしい書類準備から解放されます。

さらに、廃車買取業者を利用すれば、車検切れの車でも買い取ってもらえる可能性があります。修理が必要な車でも、部品の価値があれば高値で買い取られることも珍しくありません。手数料無料で廃車できる上に、思わぬ収入が得られるかもしれません。


廃車にかかる費用

次に、廃車にかかる諸費用について確認しましょう。自分で手続きを行う場合と専門業者に依頼する場合とでは、必要な費用が大きく異なります。

自分で行う場合の費用

自分で廃車手続きを行う場合、主な費用は以下の3つです。

  • 登録手数料(永久抹消350円、一時抹消無料)

  • 解体工場への運搬費用(1万円~3万円)

  • 解体手数料(1万円~2万円)

特に運搬費用と解体手数料の合計額が大きな出費となります。車検切れのため、自走で移動できないことが多いため、レッカー代がかさむのです。事前に費用を確認し、十分な予算措置が必要不可欠です。

専門業者に依頼する場合

一方、廃車買取業者など専門業者に依頼すれば、上記のような費用はほとんどかかりません。廃車手続き代行料、レッカー代、解体費用がすべて無料となる業者が多数あります。

ただし、一部の業者では手数料が発生する場合もあり、事前の確認が欠かせません。また、買取価格はその車の状態によって変動するため、極端な低額査定には注意が必要です。

注意事項

車検切れの車を廃車する際には、いくつかの注意事項があります。車の状況に応じて適切な対処を心がける必要があります。

ローン残債がある場合

車検切れの車にローン残債がある場合でも、所有者が自分であれば廃車手続きは可能です。ただし、ローン会社への残債の支払い義務は残ります。ローン会社に事前に確認し、手続きを行う必要があります。

一方、所有者がディーラーやローン会社の場合は、自身で廃車手続きを行うことはできません。その場合は、買取業者や中古車ディーラーなどに相談するのが得策です。

故人の所有車を相続した場合

故人が所有していた車を相続した場合も、相続手続きを済ませてから廃車手続きを行わなければなりません。また、自動車税の滞納があれば、それを完済する必要もあります。

相続関連の手続きは手間がかかるため、専門業者に一括して依頼するのがスムーズです。ただし、費用が発生する可能性があるので、見積もりを取ることをおすすめします。

自動車税の未払いがある場合

車検切れの期間中に発生した自動車税の未払いがある場合は、それを完納しなければ廃車手続きはできません。自動車税の支払い義務は、廃車するまで発生し続けるためです。

自動車税の支払い期限が近づいている場合は、早めに廃車手続きを終えることが賢明です。支払い期日を過ぎると延滞金が発生するため、無駄な出費を避けられます。

まとめ

車検が切れた車は、適切な廃車手続きを経ることで合法的に処分できます。一時抹消登録と永久抹消登録の2つの方法があり、車の状況に応じて選択する必要があります。自分で手続きを行うと費用がかさみますが、廃車買取業者に依頼すれば無料で済むケースが多いです。

ただし、ローン残債や故人の所有車、自動車税の未払いなど、注意すべき点もあります。状況に応じた適切な対処を行い、トラブルを未然に防ぐことが重要です。この記事を参考に、安全かつスムーズに廃車手続きを進めていただければ幸いです。

よくある質問

車検切れの車を廃車する方法は?

車検切れの車を廃車する方法は大きく分けて二つあります。一時抹消登録と永久抹消登録です。一時抹消登録は車の使用を一時的に停止する方法で、将来の車の復活が可能です。一方、永久抹消登録は二度と使用しない前提での廃車手続きです。状況に応じて適切な方法を選択することが重要です。


自分で廃車手続きをする場合と専門業者に依頼する場合の費用の違いは?

自分で手続きを行う場合は登録手数料や車の運搬費用、解体費用などがかかりますが、専門の廃車買取業者に依頼すれば、これらの費用はほぼ無料となります。ただし、一部の業者では手数料が発生する場合もあるため、事前に確認が必要です。


ローン残債がある場合や故人の所有車を相続した場合は、どうすればいいですか?

ローン残債がある場合、所有者本人であれば廃車手続きは可能ですが、ローン会社への残債支払い義務は残ります。一方、所有者がディーラーやローン会社の場合は、自身で手続きを行うことはできません。故人の所有車を相続した場合も、相続手続きを済ませてから廃車手続きを行う必要があります。これらの特殊ケースでは、専門業者に相談するのがスムーズです。


自動車税の未払いがある場合はどうなりますか?

車検切れの期間中に発生した自動車税の未払いがある場合は、それを完納しなければ廃車手続きはできません。自動車税の支払い義務は、廃車するまで発生し続けるためです。支払い期限が近づいているときは、早めに廃車手続きを完了することをおすすめします。

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